人材~という言葉には、『人材派遣』と『人材紹介』というものがあります。
よく混同されますが、性質はかなり異なります。
違う点を比べてみましょう。
人材派遣は間接雇用
人材派遣の場合は、雇用関係と使用関係が異なります。雇用形態や給料関係は派遣元企業の規則に従うことになりますが、労働する際は派遣先企業の指揮の下となります。
- 派遣社員は派遣元企業と雇用関係を結びます。
- 派遣先企業から派遣元企業に支払われた賃金から、一定のマージンが引かれ派遣社員に給料が支給されます(派遣先企業での直接雇用社員と、派遣社員との待遇面にギャップがある場合も)
- 派遣社員は派遣先企業の指示・命令に従います。
- 正社員登用を視野に入れた派遣システムもありますが、少数派です。
- 派遣社員は単発(1日から数日)・短期(数週間から数か月)・長期(1年以上3年未満)といった期間を時給制で働きます。
- 派遣先企業では、比較的簡単な業務(単純労働)を中心に派遣社員を使うケースが多く、スキルアップやキャリア形成が望めない。
人材紹介は直接雇用
人材紹介の場合は、紹介先企業の正社員や契約社員として働きます。労働法により地位や権利も守られています。
- 求職者と求人企業の間で雇用契約を結びます。
- 紹介した求職者と紹介先企業の間で、内定・入社の意志が確認されると、紹介先企業より人材紹介会社に成功報酬が入るシステムです(紹介先企業にしてみると募集経費の位置づけ)
- 求職者は一切支払いをする必要はありません(自社募集で採用した社員と、紹介会社を通じて入社した社員との間に待遇面のギャップは無い)
- 求職者の相談に乗り、必要なアドバイスのほか条件面での交渉もやってくれます。
- 期間の定めのない正社員での雇用か、期間の定めがあっても長期間の勤務や更新が可能な契約社員での雇用になるので、長期勤続によるスキルアップやキャリア形成が可能です。